スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

日本の産業空洞化の原因は円高ではない

EU並びに米国における財政問題により円高が加速した。その原因をマスコミなどが比較的安全な円に資金が集中したと言うが、それなら日本の財政赤字を問題にしている事と矛盾している事を何もコメントしない。実態は円の供給量がユーロや米ドルに対して圧倒的に少ない事にある。日銀は自民党時代からの金融政策の間違いを認めず、政権交代しても何もスタンスを変えていない。従ってデフレの解決も進まずに、日本経済は負の連鎖に陥ったまま国民の所得格差はひどくなり、平均年間所得も低下し続けている。結果として税収は低迷したままで国全体が負の連鎖に陥っている。

マスコミは事あるごとに円高を放置すれば企業の海外移転は加速すると騒ぐ。しかし大企業はすでに大多数が海外移転を実施している。残っているのはわが国独自の生産技術や優れた加工技術のためのものでしかない。実態は殆どの企業がすでに海外移転を終えているのだ。問題はその本当の原因である。まずBRICsなどの新興国の台頭は、その人口の多さから来る市場の大きさと、各国の人件費の問題を考えれば国内での生産にメリットがない事は為替以前の問題で明らかである。企業の判断は為替の問題などという単一の原因で行われるものではない。どこで物を作り、どのような製品にして、どのような戦略で販売するのかなどのほかに、従業員の給与や福利厚生、税金、などのあらゆる問題を検証して決められる。

その意味では、官僚独裁国家である我が国ほどインフラがバカ高い国は存在しない。原発事故で判明したように電気料金だけをとっても米国や韓国の2倍以上という数字があり、水道、ガス料金、インターネットなどの通信料金、コンテナ利用料金、港湾使用料、空港使用料、バカ高い高速料金など、ありとあらゆる面で官僚の天下り先に関係する独法や特殊法人でがんじがらめになった、社会的なインフラが滅茶苦茶に高い国になっているのである。こんな状況で海外の企業と競争しても勝てるわけがない。また明治以来の西欧の科学技術移入のための教育制度も何も変わっておらず、英語などの語学教育の基本は相も変らぬ読訳中心のままであり、結果として韓国や中国などの2ヶ国語を自由に操れる多数の人材との競争でも日本は完全に敗れているのである。

このように全体を俯瞰すれば、自民党時代から続くバブル崩壊からの失われた20数年という問題は、明らかに為替の問題ではなく、国家の形態が官僚独裁による無駄な公的機関のかたまりになったままの、何も変化のできない国の体制にあることが分かる。今の我が国に求められることは、過去の一時的な経済成功のモデルは何も通用しない事の認識である。それは国の形を変えるとともに、国民の意識においても中央集権ではない、地方分権による輸出というものだけに頼ることのない国の形と、官僚機構と言うリバイアサンを完全に破壊した本当の意味の民主国家にすることである。特別会計などと言う過去の遺物が、一般会計の4倍もの規模を持った予算のままで国がスムーズに運営などできるわけはないのは自明の理なのに、誰も見て見ないフリを続けている。このままでは何も解決できず、国民生活はどんどんひどくなり、生産性が何もない公務員国家になって地獄を見るだけである。ギリシャなどのような公務員国家が破綻しているように、早晩この国も同じことが起きるだろう。我々は何が必要なのかを良く考え、マスコミや御用学者による偏向的な意見に惑わされる事なく国を正しい方向に持っていく努力をし続けなければならない。
スポンサーサイト
月齢・日付・時刻
この記事に対し意見を呟く
訪問者カウンター
全記事表示リンク
最新トラックバック
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。