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儒教の問題点とは何か

江戸期の武士階級の倫理観が高かった原因は、明らかに儒教による高い道徳観を求める教育であったことは否定できない。しかし儒教の本質を理解しないと中国や朝鮮のように制度化した場合に起きた問題を理解できないだろう。わが国は幸いにも全面的な制度化はしなかった。ただ水戸藩を中心とした朱子学による、本居宣長や平田篤胤による国学という影響が、尊王攘夷や明治維新での国家神道という一神教を生み出したことも忘れてはならない。

儒教は、基本的に中国古代の堯・舜、文武周公の古えの君子の政治を理想の時代としており、世界はそれ以降、悪くなってゆくだけという考えに基づいた発展思考が欠如した思想が内在した傲慢なものである。最も古い時代が最も正しいという論理で未来の発展を否定している。その結果、中国は西欧の科学技術による発展というものを正しく見る事ができず、結局、清朝は欧米列強からの侵略によって破綻した。日本が明治維新で西欧思想を受け入れて開国した事と真逆の結果となったのであった。さらに中国にあった中華思想は自国が最も進んだ国であり、外国は夷荻と呼び差別し卑下していた。それが外国を排斥する春秋時代の言葉の攘夷というものになった。

朝鮮は中国に隣接する事から、その圧倒的な力から国を守る意味で、早くから中国化する事で国を守る意味で儒教を受け入れ、中国以上に儒教の教えが強く国民に浸透されていた。制度として導入した事で中国と同じく近代化という国家体制は大きく遅れた。その結果、わが国からの侵略を中国と同様受けた事は歴史の不幸である。

その後、中国は日本が廃仏毀釈によって過去の思想と決別したのと同じことを、共産主義による一党独裁体制で国を作り変えてきた。過去の思想の決別を行い、ようやく現代の発展をもたらしたが、今のままの物質的な要求だけの思想では必ず行き詰まりが来るだろう。19世紀的な国家覇権主義は何も機能しないのは明らかで、チベットを始めとした周辺諸国との摩擦は何も新しいものは生み出せない。今後、中国がどのような国になっていくのか、それは共産主義を越えたどのような精神的な思想を取り入れていくかにかかっている。

わが国は戦後の一時的な経済的な成功に酔って、敗戦以来、なんの思想的な問題の見直しが無いまま今日まで来ている。精神の問題を忘れ、物質な問題でしか国家を見なくなっている状態で新しい国家や世界と議論などできるとは思えない。国家神道ではない原始神道や仏教の根底を流れる自利・利他の思想、排他的な部分を除外した儒教の強い倫理観の思想などを組み合わせた、世界に通用する自然と人類との共生の哲学を作るべきである。世界は一神教や人間中心の西欧思想、未来を否定する儒教思想では絶対に良くならず、何も解決はできないだろう。日本から世界に対して、過去の優れた思想による新しい思想を発信すべきである。
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