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我々は何を政治に求めているのか

国民の殆どは政治の事ばかり考えて生活しているわけではありません。しかし、暮らしや景気が悪くなると、政治が悪い、とよく口にするののではないでしょうか。実際、政治というものが何なのかと深く考えた事のある人が、一体どのくらいいるのでしょうか。

概念としての政治とは、良い社会の実現と、何が良いものであるかの対立や協調も含まれます。このために過去から現在まで、君主制、貴族制、共和制、独裁制、民主制のような様々な政治体制が存在し、近年の世界的な政治体制としては民主制が主流になっています。それは人類の歴史から、民主制が最も人々に対して公平で自由な社会の存在を保障するものとして考えられたからに他なりません。各国は、その実現のために長い歴史を有するとともに、民主主義の獲得のために多くの犠牲を払ってきたのです。ひるがえって我が国はどうかというと、民主主義は我々自身の犠牲の上に獲得したものではなく、敗戦によって連合国から与えられた受動的なものにすぎません。我々は、この事が、我が国の国民一人々々の考えに大きな作用を与えている原因となっている事を自覚していなければなりません。民主主義に基づいて与えられている自由や参政権というものの大切さが、どれだけ大事なものかを自覚できていないと考えられるのです。

現在の我が国の政治体制には多数の問題点が指摘されています。まず、最も大切な立法、司法、行政という三権分立が確立していない問題です。我が国では、法律の成立のためには、行政府である内閣によって提出される法律案、すなわち「閣法」と呼ばれるものが優先的に行われ、本来の行政府である国会議員による「議員立法」は多数の制約が課せられ殆ど機能していません。このため、行政府たる各省庁に立法のための組織が存在するという、極めて異常な組織形態が戦後以来ずっと続けられたままになっています。自民党による一党支配が長く続いたために、他にも指摘される問題と共に、立法行為の主体という根本的な事が議論されずに放置されてきているのです。また、司法についても問題が多々指摘されており、検察による証拠ねつ造事件を端緒に、司法制度そのものの信頼性についても重大な懸念が指摘され始めているところです。

このように、未だに我が国には制度そのものに多数の問題があるにもかかわらず、何か問題があると、マスコミをはじめとする既得権益を守りたい官僚側は、政権の政治が悪いという曖昧な表現で国民の代表である政治家を攻撃してきました。国権の最高機関であるべき国会は、本来果たすべき役割を果たさず、スキャンダルの取扱いばかりに汲々しているという、情けない状態が延々と続いているのです。

こんな国会の状態を見せられ続けている国民が、政治というものに対して信頼を置かなくなるのは当たり前の様に思えます。しかし本当にそれで良いのでしょうか?現実をよく見れば、その原因は国会議員たちが権力を持てば困る行政府側の官僚によるコントロールによって、意図的に世論操作されている事に国民の大多数は気が付いていないという事が分かります。過去、敗戦から立ち上がった国民の努力により、世界にもまれなスピードで経済復興を果たし、米国に次ぐ経済大国になった我が国は、その成功がもたらされた原因を深く考えもせずに「官僚社会主義政党」たる自民党に政治を託してきたのです。その結果、経済成長が止まってしまった状態になって以降、我が国はその歪んだ政治体制が原因とされる停滞から抜ききれず、結果として民主党による政権交代が起きました。

しかしながら、せっかく政権交代しても、すぐに良くなると短絡的に考える多くの国民や、既得権を離したくない官僚とマスコミによる世論操作により、「政治とカネ」などという造語による世論操作によって、新政権の行く先は風前の灯火のような状況に陥ってしまっています。冷静に考えれば、国家の形態や制度を変えるためには一定の時間や多くの議論が必要な事は当たり前の事なのです。それを無視した目先の問題だけを大げさにマスコミが騒ぎ、結果として世論操作された多くの国民が「政治がダメだから」と安易な非難に走り始めるのです。こんな事では改革などできるはずもありません。もとの官僚社会主義に戻ったら決して民主国家にはなれません。

我々は、与えられた民主主義を大切にする意味でも、本当にどのような社会を実現するのかという原点に立ち、そのために求められる政府の形態や制度の確立のために、もっと思慮深く行動する必要があります。一時的な現象に惑わされず、本当に必要な議論とそのために必要な行動が求められているのです。しっかりとした目標を見据えて、又そのような目標を提示する政治家をトップにおいて、着実に良い社会の実現を目指す事が大事なのです。

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