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歴史も学ばず、神も信じない国民に未来はあるのか

この国は自国の歴史についての認識があまりにも希薄であり、さらには明治時代の廃仏毀釈による仏教の思想を排除したことから来る道徳の放棄は、現代になってついにその結末を迎えようとしている。我が国の歴史を入学試験だけのものとしてしか教えていない教育制度はとうの昔に破綻している。縄文時代から連綿と続いた村社会としての日本という国は、その本質だけが目に見えない形で残ったまま変質を遂げようとしている。明治以前でも優れた文化、文明は海を越えて移入されてきたが、わが国独自の宗教的な思想抜きでは受け入れた事はなかった。しかし明治以来の西欧至上主義の導入に至って、我が国は独自の宗教的な思想を排除したことがつけとなり現在の道徳観の喪失を招いた。西欧思想の何たるかさえも教育せずに、その科学技術崇拝だけを追い求め国民は豊かになったのであろうか。

戦後の一時的な経済的な成功により浮かれた国民は本質を見る事も、考える事もなく全てを政治の責任として自己責任を放棄している。ジャパン・アズ・ナンバーワンなどと言われた事に浮かれたのも束の間、あっという間にバブルは弾け、以来30数年間も凋落の一途をたどっている原因は何なのか、誰も正確に分析しないし語ろうともしていない。ならば自分が及ばせながら語ってみようと思う。

我が国の縄文時代という狩猟採集の時代は1万年以上という驚くほど長い歴史を持つ。それに引き換え農耕の歴史は中国に比べて3分の1程度の2千年ほどの歴史しかない。稲作をもたらしたのは中国からの移民たちであり、弥生文化の始まりであった。それが日本古来の民族を駆逐して大和朝廷を作り上げた。朝鮮半島との関わりは深いものがあり、任那という植民地さえ保持していた。日本民族の血に中には中国や朝鮮の民族との深い交わりが存在している。宗教的には長きにわたる縄文文化の影響からなる自然崇拝である神道が形作られた。移入された仏教もこの思想を受け継いで山川草木悉皆成仏という全てのものに仏があるという考えが大きく取り上げられている。大和朝廷を作り上げた移民国家は天皇制を作り上げ律令国家の制定を果たす。ここにおいて日本古来の神道は一回目の変質を遂げ禊ぎ、祓いを制度化したものになり、明治になると二回目の変化を遂げ、国家神道という天皇の神格化に変化していく。奈良、平安時代の律令制を経て、関東を中心にした開墾した土地の所有権を訴える武士集団の台頭から鎌倉幕府が成立し、以降、江戸時代まで武士政権の時代が続いた。明治以降は西欧化を目指し現在に至っている。

戦後の65年以外を除き、我が国の歴史で政治の中心は限られた階級にあるものに限定されていた。奈良、平安時代までは天皇を中心とする政治が行われたが、その後は明治時代を除き天皇が政治をつかさどる事はなく、その存在は常に象徴的なものに過ぎなかった。思想的には、原始神道の全てのものに神が宿るという思想を常に持ったなかで仏教を移入し日本独自のものに発展させたが、江戸時代に至りキリスト教禁止令のための檀家制度の導入により仏教の思想的影響は急速に薄れ、明治になっての廃仏毀釈により壊滅的な打撃を受けた。しかしながら長く続いた仏教思想や江戸期の武士を中心とした忠孝という考えを中心とした儒教の教育、さらには連綿と続いていた原始神道の自然崇拝の思想は日本人の中に深く根を下ろし高い道徳観の維持を達成していた。明治になって国家神道の導入による西欧化を目指した動きの中でも忠孝の考えは残り、一定の道徳観は残されたが儒教思想にあった「公」という概念や、仏教の「自利利他」という思想は大きく薄れたものに変質した。戦後は形だけの民主主義が導入されたが、道徳観を持った宗教的な思想はほとんどなくなり現在に至っている。かろうじて過去から残った道徳観の名残や高い教育指向に基づいた国民の勤勉性に支えられて急速な復興が達成された。しかしながら政治的には公の概念のない官僚社会主義国家に変質したため社会の活力は大きくそがれ現在に至っている。今の官僚制度は中国の清朝末期まで連綿と続いた滅亡原因である科挙制度と同じになっている。このままの官僚制度のままでは早晩、我が国も中国の清朝と同じ結果になるのは確実だろう。

これが学校では語られない我が国の歴史の概括である。今この国に必要な事は社会主義的な官僚制度を打ちこわし、本当の意味の民主主義国家に変える事と、思想的なよりどころである仏教や原始神道にある自然崇拝など自分中心の考えから、他人や社会、自然との共生を目指した新しい思想の育成ではないだろうか。西欧の思想だけが至上のものという思想はもはや世界的にも明らかに行き詰まりを見せている。過去の歴史を学び直し新しい国にする必要が今ほど求められている時はない。

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