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米欧で吹き荒れる貧富の差という問題

米国のウォール街に端を発した貧富の差の拡大に対する抗議の声はヨーロッパに飛び火した。この問題の根源は西欧の略奪という主題によってすでに意見を述べた。米欧の発展のための科学技術による覇権主義は米欧以外にすでに通用しなくなった事に原因があるのだ。アジアをはじめとした発展途上国と言われていた各国は、すでに過去の西欧のような科学技術を取り入れた産業の誘致や発展を進め、その結果、米欧の産業自体が競争力を失い国力が徐々に弱まってきているのであろう。その事は、米国が金融を商品として市場の拡大を図ろうとして失敗したことに顕著に表れている。市場が生産を主体としたものではなく、投資と知的財産いうものが主体になっている事から貧富の差が拡大したのは当然の結果であろう。さらに国力の低下に対する公的機関の肥大化が財政悪化に拍車をかけている。米国は軍事費がアキレス腱になりつつあり、欧州各国は公務員の肥大化が最大の問題になっている。

わが国はどうであろうか。すでにバブル崩壊から20年以上たったが、経済的な低迷というより国内の産業の空洞化という問題の方が大きくなっている。金融政策の失敗は続いたままで、日銀は何も機能せずにデフレ経済は依然として解決されない。地方分権は何も進まず、官僚主体の中央集権は拡大が続き、公的事業だけが拡大した異常な経済体制になりつつある。すでに独法や特殊法人などの準公務員と呼ばれるものが多数勤務する形態の法人や、それらが設立している天下り先としての株式会社が民間会社をよそおって多数存在し、国民の9人に1人は公務員だと言われている。この結果、国家予算の大半を占める特別会計というカラクリは何も改善がなされず、政権交代したのに民主党は何も手を付けていない。従って公的なコストは異常に高いものになったままで、国民生活や企業活動に対する社会的なインフラコストの異常な高さが、世界的な競争力をさらに低下させるという結果になっている。すでに主要な産業の大半の会社は、それらの生産拠点を諸外国に分散して生き残りを図っている。その認識のない政治家たちは不毛な議論を繰り返し、官僚による恣意的な情報操作のままに操り人形と化して国民のための政策が何も展開できなくなっている。過去のような輸出による産業構造はすでに破たんしているのに、依然として構造問題を無視した表面的な議論だけが繰り返されている。TPP問題などはその最たるものである。たったの9ヶ国しか参加していない制度に参加する事が開かれた国とかいうばかげた言葉で世論操作がなされ、市場開放とは何の関係もない、制度の解放という重要な問題が何も国民に知らされていない。関税自主権の放棄と自由貿易とは完全に違う問題なのに、あたかも参加しなければ世界から取り残されるかのような御用評論家による解説ばかりがマスコミを通して宣伝されている。

この国の未来はすでに公務員国家になっているものを大きく変える事以外にない。そのために地方分権は必須の課題である。公的組織の縮小による以外に財政赤字は克服できない。すでに少子高齢化になっている人口構成は、この先何十年も問題の主題にならざるを得ない。それを分かって放置した過去の自民党と官僚たちの責任は果てしなく大きい。しかもその是正のための子ども手当までもが潰されようとしているこの国はどうなるというのだろう。このままでは国民負担だけが増やされるが、過去のような成長産業もなく、人口構成も大きく異なっている国の形を無視して何が変えられるというのだろう。少ない税収で国を運営するには公的機関と公務員の縮小は絶対条件である。だからこそ地方分権が必須条件なのである。高速道路などの重要なインフラを無料にすることだけでも国は大きく変わる事ができる。地方と都市の自由な往来や、人と物の自由で安価な移動は地方の発展のためには不可欠である。公的なものを官僚の持ち物にしてはならない。国家のためとは国民のためというものでない限り何の意味も持たない。今のこの国は貧富の差という以前の、民間と公務員との問題になっているのである。国の形を社会主義ではない国民主体のものにしない限りこの国に未来はない。

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